あの日失くした星空に、君を映して。


深影とのことで嫌ってくらいに気づかされた。


自分が不器用なんだって気づいたからこそ、伝えないといけないのはいつだって素直な心だけ。


色んな感情や理性で塗りつぶした気持ちよりも綺麗で誇れる、本当の気持ち。


目を見て伝えることができないのは私の弱さ。


「私が…好きなのは、深影なの」


工藤くんには恋愛感情どころか苦手意識まで持ってしまっていた。


でもね…優しいところがあることも、周りをよく見てることも知ってるよ。


初めて春霞屋に行った時に繋いだ手の力強さとか


普段は冷静だけれどつい熱くなりすぎる深影に呆れながらも、必ず傍についててあげるところとか


可愛いなってところも沢山ある。


前に深影を殴ったって知った時は怖かったけれど、今思えばあれは後押ししてくれたんじゃないかなって思うし。


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