あの日失くした星空に、君を映して。
頬に感じる心臓の音を名残惜しく感じながら、そっと深影を見上げる。
こころなしか眉尻を下げて目を細める深影に、ドキッとした。
可愛い、なんて思うのは不謹慎かな。
この顔は深影が心配してる時の表情。
些細な違いにも最近になって気づくようになったから、わかる。
心配と…あと…
「不安…?」
何が、とは言わない。
「当たり前やろ」
不安そうで、でもちょっと不機嫌そうな顔を見ればわかってしまう。
あんなこと言っておいて、深影が何も気にしないはずなかったね。
工藤くんの所には行くなっていうのは深影の本心。
だからこそ、今日ちゃんと向き合っておいでって背中を押してくれた深影も不安だったんだ。