あの日失くした星空に、君を映して。
「み、深影っ!なんで…」
電気もつけずにズンズンと廊下を進む深影に手を引かれるままについていく。
ガラッとある部屋のドアが開けられて、すぐに電気をつけられた。
ここ…私の部屋だ。
足取りに迷いがなかったのは深影の部屋と位置が同じだって前に話したからかな…
じゃなくて!
やばい、全然片付けてないよ。
今まで深影が私の家に入ったことはなかったし、いきなり部屋に入られるとは思わなかったから散らかり放題。
物が少ないからそうでもないのだけれど、課題を広げたままの机とか、開けっ放しの押入れとか、置きっぱなしの漫画とか…
慌てて片付けながら、チラリと深影の反応を窺う。
入口に突っ立ったまま部屋の中を見渡す深影に、なんだか恥ずかしくなる。
「あ、あんまり見ないで」
「嫌だ」
即答!?
じっくりと部屋の中を見渡す視線が、ある一点で止まる。