あの日失くした星空に、君を映して。
「お母さん?」
ヒョイッと顔を覗かせる。
俯いて何か思い悩んでいるような雰囲気。
あ、これ…私来ちゃいけなかったかな。
しまった、と思った時には遅くて振り向いたお母さんがビックリした顔をした。
「鏡華…起きたの?」
「うん。ちょっと早起きしちゃった」
「そう…」
どうしたんだろう、お母さん。
おはようって明るく言ってくれる普段とは違う。
やっぱり、疲れが出たのかな?
親孝行とか全然できてないし、たまには肩叩きでもしてみようか。
「ね、お母さ…」
「大事な話があるの、鏡華」