あの日失くした星空に、君を映して。
なかなかいい案が浮かばなくて、首を傾げた時、ある人が目に入った。
そうだ!
「工藤くん!」
何やら熱心に話しかける風香を完全無視する工藤くんの席に駆け寄る。
なんだなんだ、と田畑さんもついて来た。
興味なさげな工藤くんは多分、文化祭の話全然聞いてないんだろうなぁ…
まあ、ダメもとで言っちゃお。
「なに?」
「文化祭、和菓子で何かできない?」
「………は?」
うん…反応が予想通りだ。
それいいね!とか乗り気で言ってくれるのは…
「それ!いいやん!」
風香くらいだよね。