あの日失くした星空に、君を映して。


明日の空を深影の隣で見上げることはできない。


寂しさだって、消えたわけじゃない。


それでも、この温もりだけはずっと忘れることはない。


私は深影の特別になりたいんじゃなくて、ただ隣にいたいだけだ。


すぐそばで見つめあって、たまにキスをして、寝転んで。


寒いねって言いながら抱きしめ合う夜は、とても幸せだった。


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