あの日失くした星空に、君を映して。
「マジマジ。そこの東高の2年」
東高って、私が新学期から通う高校だ。
もしかして、同じクラスになったり…?
「2クラスしかないけんさ、クラス替えがないんよ」
「少ないね…」
前の学校は7クラスあった。
2クラスってことは…同じクラスになる可能性が高い。
見知った人がいるだけで安心だもんね。
同じクラスになれるかな。
「来るんやろ?」
「…どこに?」
「東高」
「まあ一応」
一応っていうか、もう決定してる。
引越しの準備中から、お母さんが東高の先生と掛け合って、学力的にも問題なし。
明後日一応試験を受けるけれど、多分確定。
「同じクラスだよ、俺ら」
「なんでわかるの?」
生徒が知ってるはずないのに。
もしかして深影のクラスの方が人数が少ないとかかな。
「秘密ー」
人差し指を口元にやって、シーッとする仕草。
不覚にもドキッとした。