あの日失くした星空に、君を映して。


「好きなタイプはー?」


今度は窓側の席の女の子。


長い髪を高い位置でツインテールに結った、明るい印象の子だ。


「タイプは…えっと…特にないです」


強いていうなら好きになった人がタイプなんだと思う。


暴力的な人とか、浮気する人とか、そういう人じゃなかったら可能性は誰にでもある。


偉そうに言える立場じゃないけれどね。


「俺も質問」


次々と巻き起こる質問の嵐の合間に、深影がスッと手を上げた。


なんか…ことごとく恋愛系の質問ばっかりなんだけれど、深影は違うよね?


「この中でアリなんは?」


「は…?」


「このクラスの男子で、一番可能性があるのって誰?」


言い直さなくてもわかるよ!


なんでそんなこと言わないといけないの。


選り好みしてるみたいで嫌じゃん。


まだ深影以外は知らない…というか深影のこともロクに知らないのに。


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