あの日失くした星空に、君を映して。
「なあなあ、俺は?」
自分を指差しながら言ってきたのは目の前に座る坊主頭の男の子。
ぼ、坊主か…野球部っぽいな。
じゃなくて…アリ?ナシ?
いやいやいや、そうじゃないよね。
混乱してきた時、パンパンと手を打つ音が聞こえた。
「はい、そこまで。お前ら馬鹿か。惚れさせてから言うもんだぞ、そういうのは」
呆れたのか飽きたのか。
先生が指さした席に慌てて座って、荷物を下ろす。
「同じクラスだったろ?」
「深影…」
隣の席に座る深影をジトッと睨みつける。
深影のせいで変な雰囲気になったんだからね。