あの日失くした星空に、君を映して。
ジッとマツじいの小屋を見ていると、中からおじいさんと深影か出てきた。
何か言い合いっぽいものをした後、深影が走って戻ってくる。
その手には凍ったお茶のペットボトルが4本。
1人1人に手渡して深影が大きく息をついた。
「お前らのせいでまた俺のツケが増えた」
え…これツケなんだ。
飲んでいいのかな?って思ったんだけれど、工藤くんも風香も気にしてないみたいにフタを開ける。
「鏡華は気にせんでな」
コツ、と深影の持つペットボトルを頬を押し付けられた。
「つめたっ!」
突然のことにビックリして飛び上がると深影が吹き出して笑う。
飛び上がるのは条件反射だからどうしようもないじゃん。
ムッとしながらペットボトルに口をつけると、キンキンに冷えたお茶が喉を滑り落ちていった。