あの日失くした星空に、君を映して。
そして放課後。
雨は更に勢いを増し、外が見えないくらい。
かろうじて雷が鳴っていないのが救いかな。
他の皆は傘を持ってきていて、訊いてみたら
「え?だってばあちゃん達が雨降るって言ってたから」
と揃って当たり前のように言われた。
お年寄りの言うことを聞かない4人組みたいだね私達。
雨足が弱らないのを確認して深影が立ち上がる。
それに続いて立ち上がったのだけれど、工藤くんだけは嫌そうな顔をした。
「……本当に行くの?」
「もう、仕方ないやろ!学校に泊まれんのやけん」
まあ、学校に泊まるわけにはいかないよね。
見回りの先生がいるし、食べ物もない。
しぶしぶ立ち上がった工藤くんもそれはわかっているんだろう。