あの日失くした星空に、君を映して。
「…戸塚さん、変わってるね」
「よく言われる」
“変わってる”はもう慣れた。
昔はいちいち反応していたけれど、無駄だってわかったし。
他人の評価を自分でどうこうするのは正直面倒くさい。
それに佐山さんのは、嫌味ったらしくない、笑い混じりな言い方で嫌な気はしなかった。
「あたし、美和達に嫌われてるからさ」
「美和?」
「ほら、いつもあたしと一緒にいる子達」
ああ、あの3人組のことか。
あと1ヶ月で1年生も終わるというのに、クラスの人の名前すら把握していない。
顔を見ても怪しいくらいかも。
「なんで?」
嫌われてるってさ、大体察しちゃうよね。
はっきり言われるわけじゃないのが一番面倒。
気持ちはわかるけれど、それが勘違いだったり、ただの被害妄想な例もたくさん見てきたばかりに、理由を聞かずにはいられない。