ある本当の物語.【実話】
私はゆっくり歩きながら ふと ヨセフのことを思い出した。
それにしても...誰と待ち合わせしてたのかな?
私は少し我慢したんだけど結局、好奇心に負けて180度方向を変えてヨセフの所へ歩き出した。
丘の頂上が見えてきたけれどヨセフ以外誰もいないのがわかった 。
仕方がないので岩の後で少し隠れて待つ事にした。
30分くらい待っても誰もなかった。
待ち合わせじゃ無かったのかな?
仕方がないので、せめてヨセフを驚かして帰ろうと思って、気づかれないように後から近寄った。
が、何やら独り言を言っているみたいだった。
「は~、あんな泣きそうな顔しやがって、俺が気づか無かった訳がないだろう 。
俺が何年 幼なじみやってるって思ってるんだ?」
誰のことなのか気になって、ヨセフを脅かすことを忘れてしまい、つい普通に訊いてしまった
「それ、誰のこと? 」
すると直ぐに答えてくれた。
「ん? マリアに決まってるだろ!?」
彼は後ろ振り向きながら答た。
普通に脅かさなくても、随分驚いている様子だった。