ある本当の物語.【実話】
ヨセフ side

俺たちは青空を見上げて、5分くらい何も喋らないでいた。

俺は今しかないと思い、マリアに俺の気持ちを伝える事にした。

「な~マリア...

この三ヶ月間、俺色々考えたんだよな...

そして別れた方がいいと思った。」

マリアを見ると悲しそうな顔をしていた。

「でもな...

昨日、夢の中で天使に会ったんだ。」

彼女を見ると、今度は不思議そうな顔をしていた。

「天使は君が聖霊によって神の子を身ごもってることを教えてくれた。

そしてその子に《イエス》って名づけろって言われたんだ。」

「え?何で天使様あなたにそんな夢を?」

マリアは戸惑っている様子だった。

「そしてもう一つ俺にしかできない事を命じたんだ。

だから...」

俺はマリアを見て、勇気を出して言った。
< 28 / 57 >

この作品をシェア

pagetop