ある本当の物語.【実話】
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主人に案内されて、宿から少し離れたところの小屋にたどり着いた。
客人をこんな所に泊めるのは失礼なので金は取らないと言って、去って行った。
俺は急いで今にも産まれそうな辛い顔をしているマリアを整えたわらの上に寝かせた。
慌てて焚き火を作ったり、お湯を沸かしたり、色んな事をしている内に時間が過ぎていき、そして無事に子供が生まれた。
その子を布に包み、飼い葉桶〈カイバオケ〉の中で寝かせた。