ある本当の物語.【実話】

「こんにちわ。

わしはシメオンと言うも者だ。

わしは神から救い主をこの目で見るまで死なないと告げられた。

そして何故か君達が神殿に入ってきた時からその子から目を離せないでいた。

もし違ったら済まないが、もしやその子はメシアではないのか。

もしそうだったらその子をわしに抱かしてはくれないだろうか。」


夫婦は最初に驚いて戸惑っているような顔をしていたが、わしが事情を話した後には信頼しているようだった。

母親はにっこりと微笑み、わしに近づき赤子を抱貸してくれた。

「やっぱりそうだったか。」

わしはその子を抱きながら神に言った。

「神よ、わしはやっと安らかに死ぬ事ができます。

この目でたしかに、お告げの通りに、メシアを見ることができました。

この子は必ずイスラエルの多くの者の心を動かすでしょう。」

そう言いわしは去って行った。
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