ある本当の物語.【実話】
ヘロデ王 side

は~

暇だ。

退屈だ。

我を楽しませてくれる者はいないのだろうか。



トン トン トン



「??...入れ」

「失礼します王様。

先ほど東の国から占星術の学者いないちが参りました。

何やら、ユダヤ人の王が生まれたらしく、 その子に会いたがっているのですが、いかがなさいましょうか?」


ユダヤ人の王だと?

この国、ユダヤの王は我だ。

他の誰にも譲る気は無い。

最近、我の子など生まれてもいないし、

何処のどいつだ、

こんなデタラメを言い出したのは。


まあいい、ここまで来てくれた学者たちにでも聴くか。


「客人を此処にお連れしろ。」


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