ある本当の物語.【実話】

「お初にお目にかかります、ヘロデ王様。

私達は東の占星術の学者でございます。

東方から見えた星に導かれ、この国までやって参りました。

私達はユダヤの未来の偉大な王となられるお方を拝みに参りました。」


未来の偉大な王だと???

そんな王が存在してたまるもんか。


「優秀な占星術の学者たちよ、
はるばる遠くから良くおいでになられた。

申し訳ないが君たちが探しにきた子供はこの国には居ない。

なぜなら我に最近 子など出来ていないからだ。」

そう言ってやると、彼らは困った顔をした。

その子が今、何処にいるのか分からないのだろう。

しかし、もし本当にこの国にそんな子供が生まれたとしたら余ったもんじゃない。

我の名が落ちるではないか。

仕方あるまい。

「占星術殿たちよ、

少し待っていただければ、この国の優秀な祭司や律法学者にその子が本当にこの国に生まれたのか調べさせよう。」


「本当ですか?

それは助かります。」


直ぐに祭司や律法学者を呼び寄せ、調べさせた。

その結果....
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