真逆の恋
*結愛side*

「ただいまー!大丈夫だった!?」

葵がばたばた帰ってきた。

大丈夫ってなにが?

「ほら!中庭の向かい側にいた男!松藤みずき!ゆあのほう見てたから……。」

「あっ、あの人だったんだ。」

「えっ?なに!?」

葵にそのときのことを話した。

「えっ、松藤みずきってそんなことするの?
……自分から女に声掛けることはないって話なんだけどね……。気をつけてね結愛。」

うーん。何を気をつけろと………。

「ってか、松藤みずきって人の事知ってたの?」

そっちのほうが気になるな。

「……結愛は知らないのか。
松藤みずきは、女好きで常に傍に誰かしらの女がいるの。」

ふーん。

まあ関係ないけど。

「聞いておいてそれかい。」

葵につっこまれた。

だって、そうでしょー。

< 8 / 22 >

この作品をシェア

pagetop