ごめんね、ありがとう
「とりあえず、場所変えるぞ。

話もあるし。立てるか?」


手を伸ばすが、無反応。


まじかよ。ここまで拒否られると俺だって堪えるわ。


夏音はこんな気持ち、毎日あじわってたのか。


「もう立てるから。

助けてくれて本当、ありがと。」

目も合わすことなく、歩いていく。


まだ震えてるくせに、強がりやがって。

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