可笑しい日常。
第一章

「お前の好きなタイプはなに?」


こいつ唐突だなと思ったが、

「…優しい人かな」

と僕は答えた。
しかし、質問をした当の本人は、少し馬鹿にするようにこう言った。

「お前、つまんねぇーな!」

じゃあ、聞くなよ。と思う僕だけど、これはいつものことだから、あえて反論はしない。

そんなことより、俺にも好きなタイプを聞けと言わんばかりの顔をしている彼に僕は質問をした方がいいのだろうか。

「ちなみに、好きなタイプはなんなの?」

そして待ってました。といわんばかりの笑顔で彼は答えた。




「処女!!!!!」

やはり聞かなければよかった。
< 1 / 3 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop