咲かない花
「な、なんでそう思うわけ?」
「だってー、職員室にいる時とか、二宮さん、切ない顔してよく茉莉さんのこと、目で追ってるし。私、彼の“ファン”だから、よく見てるんですよ」
「そ、そんな・・・違うよー。大体、二宮くんは私より8つも年下だよ?恋愛対象になるわけないじゃない」
「えー?そうかなぁ。茉莉さんって実年齢より若く見えるしー、二宮さんも年相応に見えるしー。気にすることないじゃないですか」
「・・・嘘」
「嘘じゃないですって。なぁんだぁ。茉莉さん、そこがネックだったの?」
「ネックって・・・だから違うの!20代の二宮くんから見たら、34の私なんて、ただのオバサンだよ。だから・・・釣り合わないよ」
「8つでしょ?気にすることないですよ。それくらいの年下彼氏がいる知り合い、私にもいますよ」
「でも・・・」と言う私に、ため息をつく東内さんの方が、私より年上に思える。
「二宮さんが好きな人が茉莉さんでよかった。ていうか、やっぱり彼は見る目あるなーって思う。もし好きな人が長尾さんだったら、私は絶対応援しないし、張り合う・・いや、その前に、二宮さんに幻滅しちゃって引くわ」
「だってー、職員室にいる時とか、二宮さん、切ない顔してよく茉莉さんのこと、目で追ってるし。私、彼の“ファン”だから、よく見てるんですよ」
「そ、そんな・・・違うよー。大体、二宮くんは私より8つも年下だよ?恋愛対象になるわけないじゃない」
「えー?そうかなぁ。茉莉さんって実年齢より若く見えるしー、二宮さんも年相応に見えるしー。気にすることないじゃないですか」
「・・・嘘」
「嘘じゃないですって。なぁんだぁ。茉莉さん、そこがネックだったの?」
「ネックって・・・だから違うの!20代の二宮くんから見たら、34の私なんて、ただのオバサンだよ。だから・・・釣り合わないよ」
「8つでしょ?気にすることないですよ。それくらいの年下彼氏がいる知り合い、私にもいますよ」
「でも・・・」と言う私に、ため息をつく東内さんの方が、私より年上に思える。
「二宮さんが好きな人が茉莉さんでよかった。ていうか、やっぱり彼は見る目あるなーって思う。もし好きな人が長尾さんだったら、私は絶対応援しないし、張り合う・・いや、その前に、二宮さんに幻滅しちゃって引くわ」