咲かない花
部屋に残った私たちは、数秒固まった後、私を除いた生徒たちは、キャーキャー騒ぎ出した。

「やっぱ聞かれてたよ!」
「でもー、やっぱりオーホセンセーって、40なのにカッコいいぃ」
「顔とか声とか、40には見えないよね。うちのお父さんより若く見える」
「於保先生みたいな人がお父さんだったらさー、なんか誇らしいってゆうかー。まだ一緒に歩いてもいっかーって思えるー」

40ともなると、16のこの子たちにとっては、恋愛対象じゃなくて、親対象になるのか・・・。
ま、33の私でも、於保先生は恋愛対象外だし。
年齢が、じゃなくて。
お互い仕事の同僚(於保先生は先輩だけど)としてしか見てないから。

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