ビターチョコレート!




私達は、寝室が一緒だった。



まぁ、一緒に寝てても何も起こらない。



だって愛なんてないから。


割りきってやっていくしかなかった。




毎晩、夜遅くにベッドに入ってくる伊織くん。



彼が疲れてても、何もできない自分が自分に苛立った。




そんなことを考えていたら、結婚してから半年後、私は彼の隣で寝なくなった。



仕事と理由をつけて、自分の部屋で寝た。



いつしか伊織くんの隣にいることが苦痛になっていたからだ。



< 15 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop