ビターチョコレート!
私達は、寝室が一緒だった。
まぁ、一緒に寝てても何も起こらない。
だって愛なんてないから。
割りきってやっていくしかなかった。
毎晩、夜遅くにベッドに入ってくる伊織くん。
彼が疲れてても、何もできない自分が自分に苛立った。
そんなことを考えていたら、結婚してから半年後、私は彼の隣で寝なくなった。
仕事と理由をつけて、自分の部屋で寝た。
いつしか伊織くんの隣にいることが苦痛になっていたからだ。