ビターチョコレート!
「希依は悪くないよ。相談しなかった私が悪かったんだもん。」
「みおりさ、これからどうするの?」
「どこか部屋を借りる。それか実家に帰るよ。まだ決めてないんだけどね。」
「落ち着くまでうちに居ていいから」
「ありがとう、希依。」
「でもね話聞くかぎり、みおりが一方的に家を出てきちゃったわけじゃん?そこはちゃんと話し合ったほうがいいよ。」
希依の言う通りだ。
「今はまだ伊織くんと話せるような気分じゃないの。落ち着いたら連絡とって話し合う」
うんうん、と相槌を打って聞いてくれる希依。
「とりあえず、パーーっと飲みますか!!」
明るく希依が言った。
「ふふっ、私お酒弱いから希依の相手務まらないかもよ?」
希依はすごくお酒が強い。
私はすぐベロンベロンになっちゃうけど。
「まぁまぁ!!今日は朝までパーリーナイトだ!!!!」
私を元気づけようとしてくれる希依。
つられてわたしも笑ってしまう。
希依といると心がほんの少し軽くなる。