ビターチョコレート!








ケータイが鳴った。





みおりか!?





「もしもし??」



電話に出ると



「あぁ~よかった。出てくれて。私、高校時代の後輩でみおりの親友の岡林 希依です。」





え?



みおりの親友??



「急にごめんなさい!実は私の家にみおりが居るんです。みおりが酔い潰れてる間にケータイ見て伊織先輩の番号調べて電話してます!

心配してると思って…」



岡林さんが丁寧に話してくれた。




「わざわざありがとう。みおりの様子教えてくれる?」



「かなり憔悴してます。でも元気です。今はまだ先輩と話せる状態じゃありません。落ち着いたら先輩と話し合うように伝えてあります。」



よかった。



みおりが無事で。





「岡林さん、ありがとう。みおりが帰ってきたらちゃんと話し合います。」



「お願いします。2人ともすれ違ってるだけなんです。ちゃんと伝えてあげてください」


では、失礼しますと岡林さんは電話を切った。





俺は脱力してソファに雪崩るように座った。







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