[短編]ラブゲーム
「彩、今日もボーリング行かない?」
いつもなら、笑顔で即OKしていた。
でも、私は変わる。
「ごめんね。今日からは、遊ぶの控える」
「どうして!?なんかあるなら言って?」
タイキは、心底びっくりしたようだった。
もう、誰に告白されようが興味ないし、いいよね?
「私、彼氏できたの♪だから、遊ぶのは控えるね。これからも友達、としてよろしくね!」
わざと友達を強調して、言った。
タイキは、かなりショックだったようだが、悔しそうに唇をかんだ。
「誰?彼氏?うちの学校?」
「うん。3年の杉山 凌だよ」
私が答えた瞬間、タイキは叫び声をあげた。
コンビニのヤンキーと同じような反応だなーなんて悠長に思っていると、タイキが私の肩をつかんで揺さぶった。
「あの!?あの凌さん!?」
「たぶん、その凌だよー」
皆そろって何をいうんだろう?
「彩、凌さん、ここら辺仕切ってるヤンキーだけど?」
「はぁぁぁぁぁぁあぁ!?」
次に叫んだのは、私だった。