ココロはいつもキミのそばに。
「五十嵐くんは何しに?」


「うん、クラス委員の仕事内容を把握しておこうと思って。」


「偉いね。

なんでクラス委員なんて面倒なこと引き受けたの?」


せっかくだから、気になっていた事を聞いてみた。


「どうしてって………

人のために頑張るのが好きだから、かな。」


偉いっ!


でもそう言った時の五十嵐くんの目が、なんだか寂しそうだった。


「それじゃあ。

山城さん、急いでるんでしょ?」


あ、そうだった、ミズキを待たせてるんだった。


「うん、またね!」


「はぁっ………。

すっかり遅くなちゃった。」


ミズキ怒ってないかな?


後でジュースでも奢ろうっ。



ーーガラガラーー



「ミズキお待たせっ……と。」


ミズキは自分の机ですやすやと寝息をたてて寝ていた。
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