ココロはいつもキミのそばに。

意外なライバル

「ふぁー。」


眠い体を起こして時計に目を向けると、まだ6時。


私の場合7時に起きれば間に合うし、いつもなら2度寝するところなんだろうけど、今日は違う。


昨日の帰り道、ミズキがこう言った。


「なぁ、なんか2年生以上とレギュラーは朝練やってるらしいんだけど……。

その、さ。

見に行かねぇ?」


「いいね!」


「いや、でもさ。

その……7時からだぞ?」


その言葉でちょっと一瞬躊躇しちゃったけど、ミズキのサッカーを支えるんだから!の一心で頑張ることに決めた。


家に帰ってお母さんに伝えると、


「え、じゃあお弁当早く作らないとじゃない。」


と、ちょっと嫌な顔されたけど、


「まぁ、頑張るって決めたなら頑張りなさいよ!」


って背中を押してくれた。


準備して外に出ると、丁度ミズキも家から出てきたところだった。


「お、ちゃんと起きれたじゃん。

絶対寝坊すると思ってた。」


「ふん!

私だってちゃんと起きれるもん!」
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