ココロはいつもキミのそばに。
「う、嘘ぉ……!?」


「本当。

昨日、たまたまぶつかっちゃった先輩なんだけど……。

一目惚れしちゃったのっ!」


ま、まじか………。


サキの報告を聞いてしまった私の心境は、複雑だった。


だって………


マサルがサキのこと好きだって気づいてたから。


マサルから言われたわけじゃないけど、さすがにいつも一緒にいるから、気づいていた。


それはもう、中学で知り合ったばかりの時からずっと。


マサルは、サキの事を見ていた。


きっと、小学校のころから好きだったんだと思う。


その気持ちを知っていて、密かに応援してたから……。


サキの報告は、ちょっと複雑だった。


だけど。


やっぱり親友の恋は応援してあげたい。


だからつい、


「そうだったんだ!

応援するよ!

なんて先輩なの?」


なんて返してしまった。
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