ココロはいつもキミのそばに。
サキによると、名前は篠崎 sinozaki 先輩。


3年生で、バスケ部のキャプテンをやっているらしい。


運動神経抜群で、勉強も出来て、有名T大学の合格圏内。


おまけに性格も優しくて、顔もイケメン。


ファンクラブもあって、他校にまでファンがいて、超もてるらしい。


「雲の上の存在過ぎて、好きっていうより憧れって言った方が近いのかも知れないけどね。」


そう言ったサキの表情は、やっぱり恋する女の子だった。


そんな事があったからか、やっぱり午後の授業に集中できず。


先生に指されているのに気がつかずに、


「山城!山城!」


「は、はい!」


「お前……。

俺の授業で上の空なんて良い度胸だな。

放課後職員室に来い!!」


と、呼び出しをくらうはめに。


その後の休み時間に、


「上の空だったの……私のせいでしょ?

好きな人ができたなんて、突然言って……。

ほんっとにごめん!

お詫びに、放課後付き合うから!」


そう謝ってくれたサキにあまえて、付き合ってもらうことにした。


この時は、まさかサキをまき込んであんな事になるなんて、思ってもみなかった。
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