ココロはいつもキミのそばに。
連れて来られたのは人気の無い体育館裏。
定番スポットに連れて来られた事で、嫌な予感は確信に変わった。
無理やりつかまれた手首がジンジン痛む。
周りを見るとかすかに第二グラウンドが見え、サッカー部員の姿があった。
ここから叫んだら、気づいてもらえるかもしれない。
一瞬そう思ったけど、もし気づかれなかったら。
先輩達に何をされるか分からない。
気づいてもらえたとしても……その後の復讐が怖くて声は出せなかった。
とにかくここは穏便にすませてもらえるようにするしかない。
その結論が出た時、つかまれていた手首が解放され、かわりに低い声が降ってきた。
「あんた達、瑞希様と優様とどういう関係?
馴れ馴れしいのよ!!」
怒鳴られたけど、ここは冷静に答えないと。
震える足を必死に落ち着かせて、
「ミズキとマサルは大切な幼なじみです。」
と答えると、突如頬に鋭い痛みが走った。
「呼び捨て!?
調子にのんなよ!!」
あぁ、ビンタされたんだ。
隣で震えていたサキが、涙をためた目を大きく見開いていた。
定番スポットに連れて来られた事で、嫌な予感は確信に変わった。
無理やりつかまれた手首がジンジン痛む。
周りを見るとかすかに第二グラウンドが見え、サッカー部員の姿があった。
ここから叫んだら、気づいてもらえるかもしれない。
一瞬そう思ったけど、もし気づかれなかったら。
先輩達に何をされるか分からない。
気づいてもらえたとしても……その後の復讐が怖くて声は出せなかった。
とにかくここは穏便にすませてもらえるようにするしかない。
その結論が出た時、つかまれていた手首が解放され、かわりに低い声が降ってきた。
「あんた達、瑞希様と優様とどういう関係?
馴れ馴れしいのよ!!」
怒鳴られたけど、ここは冷静に答えないと。
震える足を必死に落ち着かせて、
「ミズキとマサルは大切な幼なじみです。」
と答えると、突如頬に鋭い痛みが走った。
「呼び捨て!?
調子にのんなよ!!」
あぁ、ビンタされたんだ。
隣で震えていたサキが、涙をためた目を大きく見開いていた。