ココロはいつもキミのそばに。
そしてそのまま保健室まで運ばれたものの、運悪く先生不在。


どうしてサボりたい時に限って先生が居るのに、こういう時に居ないのだろうか。


「クッソ、どうしよう!

俺、職員室まで行って先生呼んで来るから、ベッドで待ってて!

ごめん!」


そう言いながら私をベッドの上に降ろし、走って行った。


ベッドで横になりながらも、特に顔と腹部がズキズキ痛んで、気持ち悪くて。


涙が溢れた。


どうして幼なじみの傍に居ることが、許されないのだろう。


そんなの、誰が決めたの?


あたりまえの事が出来ないのが、悔しくて、悔しくて。


それでも、ミズキ達から離れるつもりなんか無い。


そこまで考えたとき、ドアが”バタン!”と音を立てて勢い良く開いた。


「山城さん!!」


どうやら、保健の先生が見つかったみたいで、五十嵐くんとまだ若くて優しくて評判の先生が入ってきた。


「山城さん、どうしたの!?

と、とりあえず消毒しますね。」


私の姿を見て驚いた先生は、焦って消毒を始めた。


すごくしみて、さっきおさまったはずの涙が、また目に滲んだ。
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