ココロはいつもキミのそばに。
「あのっ、五十嵐くん!

これっ……貰って!」


「えっ……クッキー!?」


今私は、今朝つくったばかりのクッキーを五十嵐くんに渡しているところだ。


昨日のお礼をしたくて、お母さんに手伝って貰って頑張ったんだ。


喜んでくれるかな……?


「あの、さ……。」


「何々!?」


「こういうの、期待しちゃうんだけど……?」


へっ!?


ど、どういうこと……?


「私、何か変なことした……?」


「はぁー。

だから、俺のこと好きって期待してもいいの?ってこと。」


何で!?

もしかして、クッキー焼くとかやりすぎだったかな?


でも、私はミズキが好きだから……。


「ごめん、私、実は好きな人いるの……。」


「渡辺くんでしょ?」


「えぇっ!?

な、何で分かるの!?」


もしや、五十嵐くんてエス


「パーじゃないよ。

ちなみに、今のは声に出てる。」

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