ココロはいつもキミのそばに。
まさか……


嫌な予感がして、慌てて駆け寄ると、苦しそうに胸を掴みながら倒れていた。


「大丈夫!?」


同じコートにいた選手達が声をかける中、私もミズキに聞くと、


「あぁ……大丈夫……だけど、ちょっと休み………」


そう答えた途中で、一瞬苦しそうに眉を寄せると、そのまま意識を失ってしまった。


どうしよう、ミズキが!!


みんなが動揺する中、マサルが


「先生!救急車!!

ミズキが倒れました!」


冷静に、先生に伝えてくれた。


そこからは早かった。


みんな動揺して試合どころではなく、しばらくして救急車が駆けつけたのが一瞬のように思えた。


私は今起きている出来事が信じられなくて、ただただぼーっとしていた。


救急車には顧問とキャプテンが付き添い、今日の練習は中止になった。


本当は付き添いたかったけど、さすがにそれは出来なくて、病院の場所を聞いて後からマサルと駆けつけた。


病室の場所を聞いて中に入ると、顧問とキャプテン、ミズキのお母さんがいて、ミズキはベッドで眠っていた。
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