ココロはいつもキミのそばに。
場所は長野県。


そんなに遠出する必要あるのかな?って思ったけど、コーチいわく「合宿は気分の問題!」……らしい。


5泊6日でメニューが組んである。


いつにも増してハードスケジュールだけど、やるだけの価値はある。



宿泊予定の民宿に着いてすぐに練習が始まった。


もちろん、マネージャーだって忙しい。


練習のサポートは先輩達に任せて、私とエリは食事の支度を手伝いに民宿に戻った。


ご飯の時間以外は休憩なしのノンストップだから、付いたあだ名は『鬼の地獄合宿』


毎年ついていけずに体調を崩す人が多いんだとか。


それでも、体調管理もできないといい選手にはなれないからってキャプテンは言ってた。


昼食の時間になってみんなを集めると、全員汗だくで、顔色の悪い人もちらほらいた。


その光景が、合宿の練習の厳しさを物語っていた。



夜になってもまだ練習。


夕食を19時から食べたら、19時半から21時までまた練習。


朝食も昼食も夕食も30分だけ。


21時から時間差でお風呂に入って、22時消灯。


朝は6時起きで、布団とかを片して着替えを済ませて6時半から朝食。


7時から練習開始だ。


何か時間に遅れたら、22時の消灯の後グラウンドを5km走り、腕立てと腹筋と背筋を200回ずつ。


1時間じゃ全然終わんないようなメニューを休憩無しで。


しかも個人で遅れた場合でも、同じ部屋の人は連帯責任でやらなければいけない。
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