ココロはいつもキミのそばに。

ネックレス

緊張して寝れないかもって思ってたけど、いつの間にか寝てたみたいで、気がついたらもう11時だった。


合宿で疲れてたからだよね、きっと。


ていうか、ミズキとの約束の時間まであと1時間しかない!


急いで部活の支度をして、髪をいつもより念入りにセットした。


支度が終わると、少し早めに家を出た。


真夏の日差しを受けながら、公園に着いたときはまだ15分前。


屋根付きのベンチで待っていようかな。


広い公園の奥にあるそこに少しずつ近づいていくと、人影が見えた。


もしかして。


そう思って小走りで行くと、そこに居たのはやっぱりミズキだった。


下を向いて座っていて、まだこっちに気づいてないみたいだったから、


「ミズキ!

来たよ。」


と声をかけると、目を丸くして顔をあげた。


「ビックリさせんなよー。

早かったな。」


「ミズキこそ。

いつから居たの?」


「え……

ついさっきだよ。」


そう言った時のミズキの目が泳いでたから、嘘だって分かったけど、わざと指摘はしなかった。


ミズキは昔から嘘をつくときは目が泳ぐんだよね。
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