ココロはいつもキミのそばに。
それから、沈黙が続いた。


先にそれを破ったのは、ミズキだった。


「……………あのさ。」


声が震えていた。


「うん。」


そう返した私の声も、緊張で震えてしまった。


ついに何かを言われる。


私の気持ちに気づいて、迷惑だって言われるのかな。


それとも、気持ちには応えられないって言われるのかな。


それとも………好きだって告白されるのかな。


一番最初のだけは、結構傷つくなぁ。


ごめんって言われたなら、悲しいけど、振り向いてもらえるようにこれから頑張れる。


だけど、私の気持ち自体が迷惑なら、想い続ける事すら出来ないから。


サッカーに集中出来ないとか言われたら、諦めるしかないもん。


だって私は、サッカーを頑張るミズキを誰よりも応援したいと思ってるから。


期待と不安で胸が潰れそう。


< 94 / 115 >

この作品をシェア

pagetop