ココロはいつもキミのそばに。
「じゃあ、そろそろ部活行かなきゃな。」


「うん……。」


本当はもっと幸せをかみしめていたかったけど、時間は待ってくれない。


ちょっと寂しくなって、公園を出て少し前を歩くミズキの裾を引っ張った。


ミズキは驚いて振り返ると、ちょっと顔を赤くしながら手を繋いでくれた。


いつもの通学路を、初めて手を繋いで歩いた。


毎日見ている景色が、ちょっと特別に見えた。


学校に着く直前、ちらほら同じ学校の生徒がいたから、どちらからともなく手を離した。


まだ少し慣れなくて、恥ずかしいな。


いつか人前で堂々と手を繋げる日が来るのかな。


そして、部活が始まって少ししての休憩の時。


マサルに、


「2人して何かあったのか?

なんか幸せオーラ出てるけど。

いいことあったの?」


と聞かれた。


普通にしてるのになぁ。


でも、他の人には聞かれないから、きっとマサルだから気づいたんだよね。
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