透明ガール
準備期間
キーン コーン カーン コーン
朝の爽やかな日光がそそがれている校舎に機械的な音が響く。
そして私は今、全速力で廊下を走っている。
「榎本っ、今のは何のチャイムっ…⁉︎」
「多分一時限目開始の…っ!」
同じように横を走っている榎本が、足は止めずに答える。
実行委員の話し合いがあるから、とHRの時間を抜けたはいいものの、話し合いが休み時間まで伸びこんでしまったのだ。
一時限目は文化祭準備だ。
文化祭まであと残り1週間となり、すでに内装、看板、チラシ、衣装作りが始まっている。
決まり上、実行委員がクラスに1人もいない時は、刃物や学校のペンなどの様々な道具を使ってはいけない。
クラス担任はそれぐらいのことをしていても見逃してくれる。
しかし、見回りをしている計8人の副担任に見られたら話は別だ。
確実に今日の一時限目を自習時間にされる。
現に昨日、F組が3時間分自習にされていた。
そうなったら…やばい。
確実に当日に間に合わない。
先生が来る前に教室に辿り着かなければ…‼︎
朝の爽やかな日光がそそがれている校舎に機械的な音が響く。
そして私は今、全速力で廊下を走っている。
「榎本っ、今のは何のチャイムっ…⁉︎」
「多分一時限目開始の…っ!」
同じように横を走っている榎本が、足は止めずに答える。
実行委員の話し合いがあるから、とHRの時間を抜けたはいいものの、話し合いが休み時間まで伸びこんでしまったのだ。
一時限目は文化祭準備だ。
文化祭まであと残り1週間となり、すでに内装、看板、チラシ、衣装作りが始まっている。
決まり上、実行委員がクラスに1人もいない時は、刃物や学校のペンなどの様々な道具を使ってはいけない。
クラス担任はそれぐらいのことをしていても見逃してくれる。
しかし、見回りをしている計8人の副担任に見られたら話は別だ。
確実に今日の一時限目を自習時間にされる。
現に昨日、F組が3時間分自習にされていた。
そうなったら…やばい。
確実に当日に間に合わない。
先生が来る前に教室に辿り着かなければ…‼︎