透明ガール
きっかけ
昨日の夕飯の残りが多く詰まったお弁当を広げる。
お母さんは仕事に行っていたし、寝坊したのだから仕方がない。
隣美味しそうなサンドイッチを食べている美人と比べるから悪いのだ。
高校に入って髪を下ろし、さらに美しさが増した私の親友である伊藤冬華。それでも努力を怠らないのだから本物の美人だと認めざるを得ない。
今でも、何故こんな私が友達なのかと考えてしまう。
「そういえば、今日の5時間目って何するんだっけ?」
のりたまふりかけをご飯の上にふりかけながらたずねる。
「文化祭の係り決め。考えとけって先生に言われたでしょ」
頭の隅にあるような気もするが、それを思い出せる程の頭を持っていない。
お母さんは仕事に行っていたし、寝坊したのだから仕方がない。
隣美味しそうなサンドイッチを食べている美人と比べるから悪いのだ。
高校に入って髪を下ろし、さらに美しさが増した私の親友である伊藤冬華。それでも努力を怠らないのだから本物の美人だと認めざるを得ない。
今でも、何故こんな私が友達なのかと考えてしまう。
「そういえば、今日の5時間目って何するんだっけ?」
のりたまふりかけをご飯の上にふりかけながらたずねる。
「文化祭の係り決め。考えとけって先生に言われたでしょ」
頭の隅にあるような気もするが、それを思い出せる程の頭を持っていない。