透明ガール
ん?



重なった声に驚き後ろを振り返る。



案の定立っていたのは、にこにことした顔の榎本だった。



「あともう少しで本番だな」



唐突にそう言われ、「そうだね」とかえす。



なんとなく言いたいことは分かる。



まだ入学して数ヶ月。



知り合ったばかりのクラスメートと共に協力し、1つのものを創り上げる。
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