透明ガール
文化祭
お掛けになった電話番号は只今電源が入っていないか、電波の…ブツンッ!
電子音を遮り、ケータイをにぎりしめる。
「榎本っ、電話にも出ない…!」
冬華の切羽詰まった声に緊張がはしる。
ついさっきまでの「寝坊かー?」などという和やかな空気は無くなっていた。
時計は既に8時30分を示している。
あと30分…
廊下から聞こえる賑やかな声は、雑音にしか聞こえなくなっていた。
電子音を遮り、ケータイをにぎりしめる。
「榎本っ、電話にも出ない…!」
冬華の切羽詰まった声に緊張がはしる。
ついさっきまでの「寝坊かー?」などという和やかな空気は無くなっていた。
時計は既に8時30分を示している。
あと30分…
廊下から聞こえる賑やかな声は、雑音にしか聞こえなくなっていた。