透明ガール

「おお、すげえ!人もういっぱい来てるぞ!」



窓から外を見ていた男子が言った。



外には透き通るような青い空に、雲が広がる。



今日はいつにもましていい天気だ。



絶好の文化祭日和だと思う。



来客数が期待出来るだろう。



「じゃあ、皆んな後はよろしくね?お昼頃には戻ってくるから」



「はーい。見まわりついでに宣伝よろしくね!」



「分かった!よし、じゃあ榎本行こう」




宣伝用パネルを持って榎本と一緒に廊下に出る。



すでに各クラスの宣伝が始まり、お客さんの姿もちらほらと見える。



どこからかいい匂いも漂ってきた。







< 53 / 112 >

この作品をシェア

pagetop