透明ガール
「おお、すげえ!人もういっぱい来てるぞ!」
窓から外を見ていた男子が言った。
外には透き通るような青い空に、雲が広がる。
今日はいつにもましていい天気だ。
絶好の文化祭日和だと思う。
来客数が期待出来るだろう。
「じゃあ、皆んな後はよろしくね?お昼頃には戻ってくるから」
「はーい。見まわりついでに宣伝よろしくね!」
「分かった!よし、じゃあ榎本行こう」
宣伝用パネルを持って榎本と一緒に廊下に出る。
すでに各クラスの宣伝が始まり、お客さんの姿もちらほらと見える。
どこからかいい匂いも漂ってきた。