透明ガール

くんくんと鼻をひくつかせる。



「焼きそばの匂いする。お腹すいちゃうね!」



「えっ⁉︎あ、う、うん」



ん?



なんか、戸惑った…?



榎本の返答を不思議に思い、顔を見る。



「⁉︎なに?何で赤くなってるの⁉︎」



口を押さえて顔を背けている榎本は、頰が朱に染まっていた。
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