透明ガール
「って、高里だって女子に誘われてたじゃん」
「うん、まあな!」
ドヤ顔でそう答えた高里。
たぶん、イケメンだから許される事なんだな。ドヤ顔とか。
「あ、そういえば、今日終わったあとクラス打ち上げでカラオケだとさ」
か、カラオケかぁ…
「私歌うの苦手なんだけどな…」
ぽつりと呟くと、
「大丈夫大丈夫!俺も音痴だから!」
高里はそう言って無邪気に笑った。
「え。音痴なの?高里何でも出来る人かと思ってた」
「俺は超バカだからな?遥はなんでも出来るけど」
ああ、そういえば、高里が授業中に起きてる所見たこと無いな。