透明ガール

それを考えると納得出来る。



榎本は私が思っていた通りらしい。



冬華に似通っている所があるから、話をしてみると以外にも気があうのだ。



それは一緒に仕事をしていて分かった。



顔がいいから、性格が悪いなんてことはないのだ。



冬華は超人的に歌が上手いし、きっと榎本もそうなんだろう。



「下手は下手なりに頑張ろうな!」



「そだね。その前に優秀賞とらなきゃね」



「おう!それで気持ちよく歌わないとな」


2人で意気込み、仕事に戻ろうと立ちあがる。



すると、視界が定まらずに体が傾く。



「うおっと!大丈夫か?」



「う、ん。大丈夫」



床に倒れこみそうになった私を高里がぎりぎりのところで受け止めた。



心配そうに声をかけてくる高里に笑顔で対応する。





なんだろう?立ち眩みかな…?
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