コバルトブルーの海の家
~6~ 2人きりの散歩
「翔太さん!!待ってや~!」
「瑠奈、さっきのって運命やと思わん?」
砂浜を大股で歩く翔太さんに追いついた。
「俺、今日指輪捨てるわ!さっき、実は思っててん。最後まで落ちひんかったら、指輪捨てようって!でも、お前と同時やった。でも、最後に変わりはないしな。」
翔太さんは左手を空高く上げて、輝く指輪を見つめた。
「私もさっき、同じようなことを思っていました。最後まで残ったらって。」
続きを言いかけて、言葉を飲み込んだ。
言っちゃいそうだった。
最後まで残ったら…好きな人に想いを告げたいって。
「最後まで残ったら、何?お前もなんか、吹っ切りたいことあるんか?」
翔太さんは、高く上げた左手をストンと落として、私の肩に乗せた。
「瑠奈も、悩んでるんやな・・・同時に線香花火が落ちた者同士、一緒に前に進もうや!」
ドーンと背中を押してくれた。
前に進む・・・か。