コバルトブルーの海の家
「翔太さん、なんて?好きって言った?」
私は、思ったまま口に出した。
「うん。多分好き。でも、もっと好きになってから・・・付き合いたい。だから、待っててくれる?」
「はい!!!!いくらでも待ちます!何年でも何十年でも、一生でも待つ!!」
ほんとだよ、翔太さん。
翔太さんが、待っててと言うなら、私はずっと待ってるよ。
「瑠奈・・・キスせーへん?」
「え!!何ですか、急に!!翔太さん!!」
私の知っている翔太さんの目ではなかった。
真剣で、熱くて、でも、ちゃんと気持ちが伝わってきた。
軽い気持ちで言ってるんじゃないって思った。
「今、キスしたいって思ってん。したら、瑠奈のこともっと好きになると思うで。」
私が頷くと同時に、翔太さんの唇が近付いた。