コバルトブルーの海の家
とにかく毎日暑くて、汗ばかりかいていた。
ランチタイムは、倒れそうなくらいに忙しくて、目が回った。
注文を書く紙が汗で、ふやけてしまう。
でも、気持ちが良かった。
こんなに必死になったこと、あったかな。
首筋にまで汗が流れたことはあった?
手を抜くことがかっこいいと思っていた。
高校でも、体育祭や文化祭では、何も協力しなかった。
一生懸命になることがかっこ悪いことだと思っていた。
でも、ここに来て、汗を流すことの大事さを感じた。
一生懸命何かをすると、終わった後…ものすごく気持ちがいいんだってわかったんだ。
頑張って、山ほどの洗濯物を干した後のジュースはたまらなく美味しいんだ。
ここに来たから知ることができた。
いつも真剣な翔太さんを見ていて、あんな風になりたいと思った。
一生懸命ってこんなにもかっこいいんだね。
こんなにもキラキラと輝いてるんだね。